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最終話の収録後、ゼッド役の吉野裕行さん、ノア役堀江一眞さん、ロイア役の水樹奈々さんにコメントを頂戴いたしました。
――1年間「牙」に参加して印象的だった思い出、感想など
吉野裕行さん
1年間はあっという間でしたが、イベントなど楽しいこともたくさんありました。
ゼッドは最後まで戦いの日々でした。多くの人の死を乗り越え、力を手にし、その力をどう活かすのか、彼の求める一つの答えは得られたと思います。
どの作品でも言えることなんでしょうが、始まりがあれば終わりもある。牙も同じです。けど彼はこれからも彷徨い続けていくんだと思います。ゼッドのあの瞳の色・・・彼の瞳には何が映っているんでしょうね・・・
番組は終わっても彼の物語り=人生はまだ続くんですよね。終わったとはいえ僕の気分がすっきりしているのは、一つ高い次元でゼッドがまだ先へ進んでいくからでしょう。
堀江一眞さん
第1話アフレコからメガネをかけてくればよかった(笑)なと思いました。
あとイベントでは、水樹さんが格好よく、強い人なんだなということを知りました(笑)。
自分にとって、「牙」がアニメのメジャーデビュー作。今回のような取材は勿論、グラビア撮影やイベントなどすべてがはじめての経験。そんな中での1年のアフレコ期間でしたから、毎日がとても刺激的でした。ノアくんのように悩むこともありましたが、総じてとても楽しかったですし、尊敬できる多くの人たちとの出会いが自分の何よりの宝となりました。そして自分自身を大きく成長させてくれた一作になったと思います。
水樹奈々さん
あっという間の1年でした。来週からはもうみなさんにお会いできないかと思うと、寂しい気持ちでいっぱいです。私的には、2クール目が終わったとき、ちょうど折り返し地点で行われたイベントがかなり印象に残っていて(笑)、アフレコスタジオでは知りえなかったみなさんの一面を暴いていく内容がとても楽しかったです。このイベントでよりチームワークと絆が深まったように感じます。この後みなさんとさらに打ち解けて、いい雰囲気で収録できたんじゃないかなと思っています。
――みなさんにとっての「牙」はどんな作品だったでしょう。
吉野裕行さん
心に牙を持て!ですよ――。
そこがゼッド、僕にとっての最初のポイントでした。自分の信念だけを貫く、それは大切なことなんだけど それだけではいけないことを気づかせてくれました。
物語の中で、変われる人、あるいはそうでない人がいた中で、ゼッドは生きていくことの難しさを感じたのではないかと思います。多くの犠牲を払ってでも、信念を貫くことだけが正義なのか?それが正義と思うことが間違いじゃないのか?それでも何かに囚われたまま生きていく人間たち。絶対的なものなどありはしない。あるとするならやはり己の信念なのか?そんな自分との戦い。でもそれは争いではなく、向きあうこと。そうやって常に戦い続けていく物語。それが僕の「牙」でした。
堀江一眞さん
ノアが活躍したネオトピア編で印象的だった言葉に、「絶対規律」「絶対主義」があるのですが、作品ではその絶対的なものを求めるがゆえに争いが絶えなかったんじゃないかと思います。でも現実世界「絶対的」なものなんて無いじゃないでか?そんな幻想的なことを追うことよりも、自分と真剣に向き合い、最後までやり遂げることの方がずっと大切で・・・。それをゼッドが最終回、ある1つの到達点として示してくれたんじゃないかなと思います。真剣に生きることの大切さ、それが「牙」という作品から僕が感じ取れた大きなものでした。
水樹奈々さん
真っ直ぐ自分の信念を貫くことだけが正義ではない、そんなところが描かれていたんじゃないかと思います。視野を広くもっていないといつのまにか、自分1人だけ取り残され、独りぼっちになってしまってしまう。こうだと決めた道を貫いていくことも大切なことなんですけど、それによって失うものもたくさんあることに気付けないと、成長もできないし、壁にぶつかることにより、違った見方ができる自分になれんじゃないかなと思います。本当の目的がわからないまま突っ走っていたキャラが多かった「牙」。自分が何がしたいのかというところを、しっかりんと持っていないといけないんだなと感じました。
――演じてきたキャラクターにメッセージをお願いします。
吉野裕行さん
ゼッドはよく頑張った! よくぞこの世界を救ってくれた――。
結果的に自分の欲しかった力を得て、その力の使い方が自分の思っていたものとは違うことに気付き、人を助けることも学び、そして世界を救った。でもまだ、それで終わりではない。彼にはほかに目指すところがあると思うんです、それを探しつつ、ただ風に吹かれて行けばいいさ――。お前の行きたいところへ――。僕もついていきたい(笑)。
堀江一眞さん
もはやロイアしか頼れる人がいないんだから、ロイアを怒らせないようにな(笑)。
最終回で燃え尽きてしまったノアは最後言葉も発せないくらいでしたが、ゼッドとは違った彼なりの到達点、結末を迎えたんじゃないかと思います。もともと余命いくばくもない身体で、たくさん傷つき、無理をし、本当にしんどかったんじゃないかなと思います。ノアは旅立ったゼッドとの再会を望んでいることだろうと思いますが、まずはロイアの元、心安らかにゆっくりと休んでほしいなと思います。
水樹奈々さん
ノアの周りにはいつも女性の影があるんですけど、ロイアもその1人になるのかな~(笑)。
ゼッドの大事な人であるノアのそばにいようと、ロイアは決めたんだと思います。ロイアにとって、人の怪我を治癒することが自分の生きていく道。その大きな人生の目標をみつけたので、ゼッドがいなくなってもしっかりと生きていけると思います。
ジーコの「ロイア、お前はもう大丈夫だ」の言葉通りに、自分の役目をもつことができたのが大きかったですね。本当に大人になったな~と思います。
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